らぶきゅん【続】
「本当にそんなに食べるの?」
「うん!!だって、洵介先ぱいの分までたくさん食べるんだもんっ!!」
この場に来れなかった洵介先ぱいの分まで、あたしが食べてやるんだからっ!!
昨日筋トレしたから少しは食べ過ぎても大丈夫でしょっ?(何も変わっていませんよ、by作者)
「あっ、香里!!ちょっと待ってて~」
「今度は何?」
あたしの足はリンゴ飴を売っている屋台へと向かっていた。
「おっちゃん、リンゴ飴1つ!!」
「はいよ!ちょいと待っとくれ」
なんでリンゴ飴かって?理由はただ1つ!!洵介先ぱいの顔に見えたから。
照れた表情の洵介先ぱい。一緒に来てたらきっと…たくさん照れてくれてたよね?
「はい、どうぞ!」
「ありがとうござい…え?」
あたしの手元にはリンゴ飴が2つあった。
「あの、あたし1つしか…」
「そこの子がもう1つって」
振り返ると香里が平然としてリンゴ飴を受け取っていた。
「ほら、滅多にないあたしからのおごり。これ、洵介先輩にも持って帰りな」