らぶきゅん【続】
「か、香里…」
「バカ。あんたが無理してんのわかってるよ」
香里…
「おっちゃん、ありがとうございました」
そう言って歩き出す香里を追いかけて、人目も気にせずに背後から飛びついた。
「ちょっ…真…」
「香里ぃ~ありがと~」
ずっと素っ気ないそぶりで傍にいてくれて、飽きるくらい洵介先ぱいの話も聞かされてるのに聞いてくれる。
「だいすき~」
そんな香里が好き。大好きだよ。
「……告白されてもね」
「感謝してるってことなの。も~洵介先ぱいに会いたいっ!!」
「あれ?話変わったよね」
「香里に好きって伝えてたら、洵介先ぱいを好きな気持ちが出てきたの~!!」
「結局は洵介先輩?」
「あっ、でもちゃんと香里も好きだよ!!」
すると香里はクスッと笑った。
「いいよ。あたし、洵介先輩にゾッコンな真柚が好きだし」
「香里ぃ~!!」
「だからくっつくな」