らぶきゅん【続】





え?それって、


「花火大会に行くつもりだったんですか?」


「去年のこの時期の合宿も学校だったし、どうせ行くだろうなって」


「それ早く言ってくださいよ~!!」


「は?なんで?」


「浴衣ですよ!!浴衣、着てくるんだったのに~!!」


花火大会に行っても、どうせ洵介先ぱいには会えないと思っていたから着てこなかったのに。まさかだよ~!!


「別にいいし」


「良くないんです!!洵介先ぱいが他の女に目がいかないように、浴衣でイチコロにしておきたかったんです~!!」


「ふ、ふざけんなっ!!」


きゃっ、怒った顔も素敵♪でもね、洵介先ぱい?


「ふざけんなはこっちの台詞です!!いくら大好きな洵介先ぱいだからって許されないことがありますっ」


首を傾げる洵介先ぱい。そ、そんな顔したって許せません!!


「合宿の日とどこであるかってこと、何で教えてくれなかったんですか!?」


「……別に言う程じゃ」


「学校なら応援に行くんだったんですよっ?」


差し入れもって、タオルも10枚くらい持っていって、汗拭いてあげて♪


「そうだと思ったから言わなかったんだよ」


「何でですか!?あっ、もしかして他の部員にも同じことした方がいいんですか?」





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