らぶきゅん【続】
どうやったら伝わるのかな?それに、どうしたら洵介先ぱいはあたしの大きな想いに気づいてくれるのかな?
「お、い、み……満川」
「はいっ!!」
「わ、わ……悪かった」
それは一瞬だった。
洵介先ぱいが謝ったと思ったら、右の頬に柔らかい感触がきたのは。
「こ、これで許せっ」
素早く立ち上がって歩き出した洵介先ぱいは、もう体全体が真っ赤に見えた。っていうか、
え?……え?……え!?
い、今のって今のって、えっ!?
もしかしなくても、しっ……洵介先ぱいから……憧れのキッスされたよね?
「え────────っ!?」
周りにいた人全員があたしに目をやる。が、今のあたしには恥なんて言葉はない。
やばい、かなり嬉しすぎて呆然としちゃったけど、うわっ、つ、ついに洵介先ぱいからキッスされちゃったよー!!
「洵介先ぱ~いっ!!」
やっと状況を把握して、出来るだけあたしと離れるかのように歩く洵介先ぱいを追いかけた。
「く、来るな!!」
「嫌です♪キッスをしたからにはもう離れられませんよ~っ」