嫌いだったはずなのに…
周りを見渡してみるけど、同じ小学校だった人で気の合う人はあんまり居なかった。
でも、クラスの中で1人だけ…
『あっ!おまえ、俺と習いごと一緒だったよなー』
話し掛けてきたのは確か〜…
高橋洋介(タカハシ ヨウスケ)。
小学校は違ったけれど、習いごとが一緒だったので顔と名前は知っていた。
背が高くてスラーッとしてる。
顔もいいほうだ。
タイプじゃないけど。
「え、あーうん。一緒だった。」
『本当に覚えてるの?笑』
なんかちょっとむかつく。
「覚えてますー。」
ちょっとキレ気味に言ってみた。
そしたら
『お前、おもしろいな』
そう言って高橋はクラスの輪に入って行った。
(なにあいつ。変な人)
高橋の第一印象はこれだった。