天翔る奇跡たち
「そんなことあるわけないでしょう、精霊のドロップスが言ってるんですから!」
詰め寄ると、白状したね。
「なんでアップルだけグリフが連れて行ったのか。何で自分は子守なんだ」とか、愚痴ばっかり!
じゃあってんであたしは担いでた荷物のことをガナッシュに教えた。
「そんっなにうらやましいなら、代わってあげようか」
「うむぅ、アクア石の固まりか……」
「じゃあ、決定」
遙か昔、商人達が自分たちの利益と都市での活動を堅固なものにするため行われたという、契約の印を、あたしたちは結び合う。
あたしは最近無かったんじゃないかってくらい、心の底から笑った。だけど……グリフが言った。