ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
BGM程度のフュージョンかと思ったら
ジョニ・ミッチェルの曲をプレイし始めたのだ。


「ケアンズでジョニ・ミッチェル
が聞けるとは思わなかった!」


バンドはアコースティック・ギター、ベース、
ドラムのトリオだが一人一人の演奏能力が高かった。

特にベースはジャコ・パストリアス同様
フレットレス・ベースでその音がなんとも心地よかった。

10分程すると演奏が終わり、
彼らはバーカウンターでビールを飲みながら
短いブレイクタイムを楽しんでいた。

休憩している3人に話しかけてみた。

サマーには悪いと思ったが音楽になると
俺はなにもかもそっちのけになってしまう。

3人はすごくフレンドリーで俺が
「ジョニ・ミッチェルのミンガスが好きだ」
と言うと驚いた様子でケアンズでジョニ・ミッチェル
好きな人始めて会ったと言っていた。

するとギタープレイヤーが


「君ジョノスでプレイしてない?」


「なんで知ってるの?」


「この間行った時君がプレイしているところ見たよ」


「ホント!」


やはりケアンズは狭かった。
それと前々から思っていたがジョノスは
結構ミュージシャンが見に来ていて、
良いプレイヤーがいないか物色しに
来るミュージシャンも多いみたいだ。


「君達はここでよくプレーするの?」


「ここでもよくプレーしているけど、
ミッションビーチでも時々やってる。」


「ホント?ビーチの前で?」


「そう。」


ビーチの前で彼らの演奏を聴いたら、さぞ雰囲気あるだろう。


「OK今度行ってみるよ!」


俺はそう言ってサマーたちの所へ戻った。

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