ワーホリ！メタルドラマーが国際結婚？

「小さい時からあういう映画を見て
育ったから躊躇なしにできるのかな？」


ミックは冷めていないし、ヤツが率先
して子供たちに手本を見せる。


「どうせこうだから・・・」


と思う前に行動している。

ミックは年下だが手本になる
部分もあり、尊敬する部分もあった。


しかしなぜ最近ミックが少し
うっとうしく思えたかというと。

実はミックは両親に捨てられ小さい
時から兄貴と２人でサバイブしてきた。

そのため人懐っこく、世渡りは上手だが、
飯を食いに行ったりした時に
金を払わなかったりと少々気に触る部分もあった。

それも理由の一つだが、もっと大きな理由として
俺達は２４時間ずーっと一緒だった。

朝起きればミックがいて
仕事場でも家に帰ってもミックがいる。

今の生活があるのはミックのお陰なのは分かっているが、
さすがに２４時間一緒だと嫌気がさす。

仕事場だけでも違えばだいぶ違ってくるのだが・・・

これは２人にとっても良くない。

せっかく築いたリレーション・シップが壊れてしまう。

俺の態度にうすうす気が付いていた
ミックはミキに話していたらしく、
ある日ミキが俺に提案を持ちかけた。


「アキの態度が変わったってミックが
言ってたけど何かあったの？」


「・・・・・」


「嫌われているかもしれないって言ってたよ。」


俺は深いため息をつき


「別に嫌いじゃないけど俺達２４時間一緒
だからたまに疲れる時あるんだよね・・・」


「私もそうじゃないかと思ってた。」


そこに突然ミックが現れた。

ミキはミックに「あの事を話しているのよ」と、
説明するとミックは俺の顔を心配げに見ていた。