ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
そしてなぜこの人達は
一人で行動できないのか?

一人だと静かだが、団体になると
急に大声を張り上げ

近所の居酒屋にでもいる
かのような振る舞いをする。

しかもその中の一人の女が
耳を疑うような事を言った。


「あの金髪のガイジン日本語
話せなくてさ・・・困っちゃたわよ!」


お分かりいただけただろうか?
ここは日本ではないのでその女が
英語を話さなければいけないのは
分かっているが、それより


「お前がガイジンなんだよ!」


ここはオーストラリアで外国に
来たお前がガイジンなんだよ!

この仕事は非常に簡単で特に
身体を使うわけではないが、

こういうところで体力を消耗してしまう。

このようなハードな仕事を終え、
5時ぴったしに店を出た。

外の空気を吸い開放感に満ち
溢れているとサマーが見えた。


「どうしたの?飯でも食おうか?」



「ジャパンマートでビデオ借りない?」


「日本の?」


「うん、ドラマ。」


「なんで?」


「日本にいた時よくドラマ見てたの。」


「ホント?」


サマーはよくドラマを見ては
日本語を覚えていたらしい。

ミキ達とつるんでいた影響か、
やっぱり女の子だなと思った。

俺達は早速店内に入った。

久しぶりに入った店内には相変わらず
日本の食品が置いてあった。

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