ワーホリ！メタルドラマーが国際結婚？
１週間後の夕方、サマーの元へ
母親のジュリーから連絡があり、
サマーが俺に話があると言ってきた。


「ねー、今日弟達泊めてもいい？
お母さんとお父さん遅くなるんだって。」


「あのカワイイ子達か？」


と思い出し躊躇なしに
「いいよ！」と、答えた。

あんなカワイイ子達だったら大歓迎だ。


「あの子達可愛かったな・・・」


急に楽しみになり、夕食になにを
作ってあげようか考え始めた。

まるで自分に子供ができたかの
ような気分だった。

日本にいる時は料理なんて
作ったことが無かったが、
今ではすっかり自炊をするようになり、
簡単なものではあるがカレーや
スパゲティーも作れるようになった。

サマーはというと料理はまったく
ダメでミックたちと住んでいた時に
１度だけホットケーキを作ってくれたが、
焦げていてあまりおいしくはなかった。

俺が食べなかった事を気にして
それ以来作っていない。

俺はドンドン自分でやってしまう方なので、
あえて作れとは言わなかった。

その代わり食器は洗ってもらっている。


「和食って食べるかな？」


独り言のようにつぶやくと。


「まだ来ないよ。たぶん９時頃だよ。」


「じゃーご飯食べてくるのかな？」


「たぶん。」


「そうっ」


少し肩透かしを食らった気分だった。

その夜はお好み焼きを作る予定
だったので、少し余分に作っておいた。

８時を過ぎた頃、誰かが車から
降りてくるのが聞こえた。

子供の可愛らしい声も聞こえる。


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