ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
「やっぱり日本人だな・・・」


酒がだんだん利いてきて
おしゃべりになっていた。


「ドラムどうするんですか?」


俺はノリさんに聞いた。


「しばらくはブルーイにやってもらうよ」


ブルーイとはジョノのバンドのドラマーだ。


「はやくケアンズに戻ってきてくれよ!」


「ビザ取ったらすぐ戻ってきますよ!」


そのノリさんの一言は俺が戻って来ても
いつでも戻る場所はあると
いうふうに聞こえて嬉しかった。

俺は他のメンバーとも話しをした。


「またケアンズで一緒に
プレイできたらいいね。」


「あとどれくらいいるの?」


「日本に帰ったらどうするの?」


「日本に帰ったら電話して」


俺はメンバーに電話番号を渡した。

メンバーは電話番号や住所を
コースターに書いて渡してくれた。

もちろんノリさんも書いてくれた。

あっという間に時間が過ぎ、
おひらきの時間が来た。


「それじゃぁ、また1年後に!」


俺は最後の言葉を残し
サマーの運転で家路へ帰った。
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