ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
するとあっという間に出発の朝が来た。

ブライアンの運転する車に
家族全員乗り込み街に向かった。

街の中心地にあるバスターミナル
がさびしく見えてきた。

車を降りサマーの両親の顔を見ると
申し訳ないように思えた。

サマーは両親とクリスティー、
弟達とも大きなハグをすると
顔を真っ赤にし、泣き始めた。

すると小さな弟達もそれを感じたのか、
しょんぼりし始めた。

その光景がなんとも痛々しく感じた。


「サマーは俺が守るから安心して。」


俺は心で呟いた。

バスがそろそろ出発する気配を感じると
俺たちはチケットを持ちバスに乗り込んだ。

バスに乗り込むと俺たちは窓越しから
見えなくなるまで手を振った。

サマーはしばらくの間、
別れの余韻に浸っていた。
< 153 / 241 >

この作品をシェア

pagetop