ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
「良い人そうだね」


俺がそう言うと、サマーは思い出したように


「昨日わたしたち帰って来たときには
もう寝てたんだって。」


「そんなに早く?」


ふと時計を見るとまだ6時だった。


「だから静かだったんだ・・・
なんだか悪い事したな・・・」


特にうるさくはしなかったが、前の
レストランのバンドが1時くらいまで
ガンガンにプレイしてたことを思い出した。


「よくあの音で寝れたな・・・」


俺はまだ寝たりないので、
またベッドへ潜り込んだ。

アーリービーチでの生活もいつの間にか
パターン化してきた。

昼間はビーチでのんびり過ごし、
夜はバンドを見たりして過ごした。

隣の部屋も人は入ってこなかった。

不思議とだんだん居心地がよくなってきて
気が付くと5日目の朝になっていた。


「もうそろそろ行かない?」


サマーが少しイライラした感じで言った。

考えてみればまだ先にはブリスベン、
シドニー、メルボルン、アデレード
が待っている。

サマーの一言で目が覚めた俺はすぐにでも
次の目的地へ向かいたくなった。
< 165 / 241 >

この作品をシェア

pagetop