ワーホリ！メタルドラマーが国際結婚？

真正面の人が話している時はまだいいの
だが、俺の左隣の人が話す時は困った。

みんなの視線がいっせいに
左隣の人に集中する。

レーザー光線の様に四方八方から
視線が俺のすぐ隣に来る。

俺を見ている訳ではないのだが、
どうも不愉快で話に集中できない。

他の人は俺の左隣の人を見ていればいい
のだが、俺が左隣の人を見ようとすると
その先には俺の左隣の人の話を
聞きながら既にこちら側をジーっと
見ている俺の左奥斜め前の人がいる。

もうどこに目をやっていいのやら・・・

みんな真剣に俺の左隣の人の話を
聴いているのはわかるが、
目をパッチリさせ、こちら側に視線が
集まると目のやり場に困る。

いっそスティービーワンダー
にでもなりたい気分だ！

パターン２、

俺を挟んで両隣の人が話す時。

これは、けしからんと言いたい！

俺はどこを見ていればイイのだ！

本人達は真剣そのもので俺のことなど
眼中にないのかもしれない。

しかし俺の身にもなってくれ！

下を向いてしょんぼりしてる俺を！

バイリンガル放送の様に
右から左から英語でベラベラ、
何を言っているのかわからない。

終いにはツバは飛んでくるし、
息の香りもほのかに香る。

右チャンネルからはスパイシーな香り、
左チャンネルからはガーリックの香り。


「かんべんしてよ！
なに食ったのよこの人達！」


しかも両者、話に熱中しすぎて
俺の顔に近づいてくる。


「プハァ～たまらん！」


自分の肺活量の無さを呪った。


「タバコ辞めねーとな・・・」