ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
「バックパッカー探さないと・・・」


俺達は急いでインフォメーションセンター
へ駆け込んだ。

宿はあっさりと見つかった。

今はシーズンではないということで
人が少ないみたいだった。

その為、料金も安く比較的キレイな
バックパッカーが見つかった。

若い金髪のフレンドリーな
オネエちゃんに部屋へ案内された。

薄いブルーにペイントされた壁が
清潔感があり俺達は即決した。

なぜ即決したかというと実は2部屋
もあり、1つはベッドルーム、
もう一つはソファーとテレビ付きの部屋。

それでたったの$20!一人$10。


「なんという安さだ!山谷だって
こんな値段じゃ泊まれないぜ!」


俺達は金髪のオネエちゃんに
$20を渡した。

金髪のオネエちゃんは
「Good!Thank You!」
と言って部屋のドアに手をかけると、
なにか忘れ物をしたかの様に
振り返り俺たちにこう告げた。


「夕食はどうしますか?」


「今夜はバーベキュー$5でやって
いるので良かったら教えてください」


と言ってキュートな笑顔で部屋を出た。


「バーベキューも$5?安いな!」


部屋も1泊$20と安かったが
バーベキューも$5とは実に安い。

確かに周りはあまり店などなく
不便には感じたが、この街自体、
そんなに賑やかではないようだ。

そんな時にバックパッカーでバーベキュー
をやってもらえるのは有難い。

しかもリーズナブルな値段で。

俺はソファーにふんぞり返り、
大きく深呼吸した。


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