ワーホリ！メタルドラマーが国際結婚？

エピソード４５：ブリスベン

バックパッカーに戻った俺達は
早速バスの席を確保した。

結局ハービーベイには
２日しか滞在しなかった。

ビーチに滞在するには少し
寒すぎたこともあり長居はしなかった。

昼間は天気は良く汗が出るほど暑いのだが、
ビーチの水は冷たかった。

夜ともなるとジャンパーが
必要なくらい寒い。

これではビーチに長く滞在するのは
ちょっと辛いということで、
早々にここを切り上げる事にした。

次の目的地はいよいよブリスベンだ。

ブリスベンまでは６時間弱。

今回は朝が早かったせいか
良く寝れることができた。

目が覚めるといつもは畑しか
見えなかったのだが今回は違った。

ビルらしいものが所々見えてきた。

この時、いよいよ大都市に
近づいているのがわかった。

しばらくすると橋を渡り、少し下り坂
になった時、バスのフロントガラス
から高層ビルが見えてきた。

高層ビルを見た俺は
ホッとした気分になった。

考えてみればケアンズからここまで
都会らしい場所は無かった。

しかし、ここに来て約１年振りに
都会に帰ってきた！
という気持ちが込み上げてきた。

懐かしいというか、初めての場所にも
かかわらず親しみが沸いた。

連立した高層ビル、無数の巨大な看板。

「ＳＯＮＹ，ＴＯＹＯＴＡ，ＨＯＮＤＡ」

目立つのは日本の看板ばかりだった。

オーストラリアに来てまず驚いたのは、
日本の企業がここまで
世界で有名ということだ。

日本にいた時はまるで実感したことが
なかったが、こうして海外へ出てみると
いかに日本の企業が
凄いか目の当たりにする。

実家を出て自分で暮らすと、いかにお袋が
偉大か実感するのと似ている。