ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
車道から降りてすぐビーチではなく、
まず芝生がありその先に歩道がある。

その歩道にはのんびりと歩いて
いる者もいれば、ローラースケート
をしている者もいる。

その近くにはスケボーの練習場まであり、
キッズ達がスケートボウルで
技を競い合っていた。

ビーチにはたくさんの人がいて、
ほとんどの人は日焼けをしていた。

まだ春になったばかりということで海に
入っている者はほとんどなく、
せいぜい子供たちが波と追いかけっこ
している程度だった。

しかし沖の方に目をやるとウェットスーツ
を着たサファー達が
ビッグウェイブを待ち構えている。

1時間いやっ、2、3時間はただ眺めて
いるだけでも良さそうだ!

とりあえず、口がピーナツバター状態
だったので飲み物を買いに反対側の店が
ある方へ行ってみた。

海側の店にはカフェや飲食店が
ほとんどだったが、海の近くということも
あってシーフードの店が多かった。

俺は小腹が空いていたのでタコの
ガーリック炒めとチップスのセットにした。

出てきたタコはなかなかの
ヴォリュームだった。

それにも増してチップスの量が
ハンパじゃなかった。

型紙の箱にどっさりと入っていた。

とても$7とは思えなかった。

サマーは大のシーフード嫌い。

海が好きなくせに海のものは
全く食べられない。

肉もあまり食べないので、だいたいは
「ベジタリアンサンド」
みたいなものばかり食べていた。

案の定、俺がタコに喰らいついていると
横から「ベジタリアンロール」
を持って参上してきた。

そして座るなりこう言った。


「ここにする?」


「泊まるとこ?・・・高いんじゃないの?」


「聞いてみようよ!」


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