ワーホリ!メタルドラマーが国際結婚?
「英語話せなくてもOKだって!もしよかったらこれから見に来る?だって、どうする?」


「行きます!」


義兄は「これから見に行くと」もういちどでんわをし、早速行ってみた。


「どんなヤツかな~」


意外と不安は一切無く期待の方が大きかった。

行きの車の中で義姉は何度も


「もし気に入らなければウチにいつでも戻ってきていいからね」


と言ってくれてたが、無鉄砲な俺は全く聞き耳持たずであった。


「この家かな?」


義兄が地図を片手に言った。


「デカイなー」


確かにデカイ!広い庭にはマンゴーの木があり緑も多く、
玄関前には中型犬の犬が大人しくしていた。

「ピンポ~ン」

玄関からすらっとしたなかなかハンサムな男、
その隣にアジア人らしき女が出てきた。

その男はやはり笑顔が良くフレンドリーな感じだった。


「アイム・ブレット アンド ディス・イズ・マリア」


お互いに名前を言って握手をし、中へ通された。

中へ入ると20畳もあろうリビングの中央にデカいテレビ、3人掛けのソファーが3つ中央とその横にある。

すると玄関前にいた犬が入ってきてブレットに寄り添ってきた。


「ディス・イズ・スカイ」


「スカイ?いい名前だなー」


ブレットはスカイをちゃんと躾けている様子だった。


「Hey sky! sit down!」


スカイはすぐさまお座りをし、大人しくしていた。

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