ワーホリ！メタルドラマーが国際結婚？
恐る恐る車に近ずくと、サマーが俺に気付き驚いた様子だった。


「何から話そう？」


勇気を出し車内にいるサマー近づく


「話があるんだけど・・・」


すこし強引ぎみに車の中に入った。


「・・・・・」


少し沈黙が続いた。


「昨日は言い過ぎてごめん。」


「私もアキのこと考えてて・・・かわいそうと思った。酷い事した。」


「あれから考えたんだけどロンドンに行くまで
友達としてまた付き合ってほしいんだけど？」


「私ロンドン行くけど良いの？」


「うん。自分一人で生活したいんでしょ？
やりたい時にやった方がいいよ。」


「ありがとう分かってくれて。」


「せっかく知り合えたからサマーが行くまで俺とあってほしいんだ。」


「もちろんよ。」


理解してもらったことにサマーは目に涙をためていた。

サマーは気の利いた事は言えなかったが、
その涙で気持ちは伝わった。

俺は張り詰めていた気持ちがほぐれ、
スーっと気が楽になった。

ところがどっこい一つ疑問が残った。

今の俺達って恋人ではなく友達？


「サマーにとって俺は今どういう存在なんだろう？」


「キスもダメなのかな？」


「外国ではガールフレンドって言ったら、
ドッキングしてるよな？」


「なにがOKでなにがダメなのかな？」


色々考えたが頭が混乱してきた。


「いやっ、やっぱり友達だから
手を出しちゃダメだろう・・・」


「ここは紳士らしく振舞わなければ！」


頭がパンクしそうなくらい考えていると、
サマーが突然


「泊まっていくでしょ？」


と、告げた。

なんだよバカヤロー！考えて損したじゃねーか！

思わず叫びたくなったが、
ここは平静を装って「OK」と、
舘ひろしの様に返した。
< 99 / 241 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop