主と執事
 4時30分には、屋敷に着いた。


 それにしても無駄に大きい屋敷
だと、思っていたら
これから自分の部屋になるところを
案内された。

 案内をしてくれたのは、面接のとき
採用してくれた三上さんと言う男のひと。

「ここが、りこさんのお部屋です。
ご自由にお使いください」

「広い部屋~!!」

「それでは着替えは机の上に
置いておりますので、着替え
終わりましたら呼んでくさい。
それでは失礼します」

「はい!」

 こんな広い部屋が自分の部屋
というのはちょっとおかしい。

 それに、部屋にはお風呂もトイレも
ついている。

 そんなことを考えながら着替えた。


「三上さん!着替え終わりました」


「それでは、行きましょう」


「この家の主の世話をするんですよね」


「そうですよ。
あの人の世話をしていただきます」



 どういう人だろうと思いながら、
その人の部屋に向かった。


< 4 / 8 >

この作品をシェア

pagetop