Dear 愛し君へ
「奏多が"Blue"で、あたしが"Yellow"・・・でどうかな?」

蒼菜は黒板に書きだした。

"奏多→Blue"

"蒼菜→Yellow"


「BlueとYellowか・・・うん、いいんじゃない?」


Blueは蒼菜の好きな色で、Yellowはあたしの好きな色。

お互いの好きな色が名前って、なんかいいなぁ。


「やった!んじゃ、それで登録しときまーす!」


蒼菜はチョークの粉を払い落として携帯を手に取った。

そして、ものすごい速さでキーを打っていく。


右手は自分の、左手にはあたしの携帯を握って。
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