ホスピタル



「梨愛ちゃん?朝美ちゃん?愛ちゃん!?何で泣いてるの?」


教室がざわめきだす。


そんなの気にせず、
ずっと3人で泣いた。


私達はクラスの
中心グループらしい。


まあ朝美も愛も
相当なギャルだから
それも当たり前、か。



しばらく泣いて
3人で笑った。


「何かあたしら、馬鹿みたいじゃん!」


「うん。愛達相当な馬鹿!」

「間違いないね(笑)」



「あははっ。逆にウケるんだけどー!」



いっぱい泣いて
いっぱい笑った。



愛と朝美なら
私の気持ちを受け止めて
くれると思う。


私の全部を受け止めてくれると思う。


ううん、
思うじゃなくてこれは絶対。



でもごめんね。


これはまだ言えない。


言ったら全てが壊れてしまいそうで。


私の全てが壊れてしまいそうで。



怖くて、言えない。



待ってて愛、朝美。




「愛!朝美」


「んー?」
「何ー?」


2人が笑いながら私を見る。



「ん?だいすきっ!!」

急に言いたくなって、そう叫んだ。


「知ってるっつーの!」

「愛も梨愛だいすきっ!ついでに朝美もだいすきっ!」


「あたしはついでかい!」


あはははっ


3人で笑った。


この2人といると本当に笑いが絶えない。



本当にだいすきだよ。



初めて心から信じれる親友だよ2人は。


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