ホスピタル
「あっそうそう。もう185号室は回ったかしら?」
「まだです。最後にこれからですね」
「そう。185号室にも小さいお子さん住んでるわよ。梨愛ちゃんと梨磨ちゃんと同じぐらいの男の子。確か4つぐらいだったと思うわ。あそこのお母様もまだお若いからお子さんもあなたも仲よくなれると思うわ」
「そうなんですか?わざわざありがとうございます。これからよろしくお願いしますね。でわ、失礼致します」
「またいつでも困った事あればいらっしゃい。仲よくしましょうね。梨愛ちゃん梨磨ちゃんまたね」
おばあちゃんが
優しく微笑んでくれた。
「失礼しますっ」
「おばあちゃんまたね!!」
2人でおばあちゃんに
手を降って、お母さんは頭を下げて、最後の部屋に向かった。
1番最後にきた、
私達の隣のお部屋。
「梨愛、梨磨。ここのお部屋にね、2人と同じ年ぐらいの子がいるって!嬉しいね」
「本当にー?嬉しいね梨磨!」
「嬉しいね梨愛ちゃん!」
私はわくわくしながら
最後に渡す手土産を
胸に抱き抱えていた。