ホスピタル


「でも梨磨ちゃんさー。意味深な言葉はいてたよね」


「そうそう!!梨愛を絶対裏切らないで。梨愛をもう泣かさないで。次こそはウチが許さねーよって」



「そうそう!あたしらに言ってんのか他の奴に言ってんのかよくわかんなかったよね」



あー。
梨磨は高校生になってまであの事を気にしていたんだ。梨磨、私以上に傷付いてたもんね。



「あー私ね。中学の時一緒に居たグループの子にハブられたんだよね。ってかいじめられちゃった」


そういじめくらったの。
くだらない理由で。
本当にくだらない理由。



「はー?マヂで?辛かったっしょ?よー耐えたね。えらかったよ梨愛は」


朝美がいい子いい子してくれた。



「くっだらねー奴らだな。どーせ梨愛が可愛すぎて男とられたーってパターンでしょ」



なんで愛はわかるのだろう。


そう、一緒に居たグループの1番仲のよかった子の彼氏にただ告白された。
そう、ただそれだけ。


「愛なんでわかるの?」


「あっやっぱりきたー。でたはそのパターン」


「愛はわかるよね。梨愛の気持ち」


「めっちゃわかる。愛もそれでいじめくらったもん。告られてさー。うん、友達の彼氏に。今どきすっげー陰険ないじめくらって結構へこんでた時にさ、見ず知らずの朝美が急に愛の教室に乗り込んできて。くっだらねー理由でいじめしてんじゃねーよカス!とかなんだかんだ啖呵切ってさ笑い飛ばしてくれたんだよねー」


そっから朝美とは大親友!


満面の笑顔で愛は自分の過去を笑い飛ばした。




< 13 / 176 >

この作品をシェア

pagetop