ホスピタル



布団に入って少ししたら、梨磨はもういびきをかいて爆睡。


すでに私達とは遠く離れていた。



「みーくんみーくん!起きてる?」


梨磨を起こさないようにひそひそ話。



「起きてるよあーちゃん!」


「本当?もう梨磨寝てるね!」

「そうだね!もうまーちゃんあんなとこに」


「ふふっ。梨磨すーぐごろんごろんして変なとこいっちゃうね!!」


「僕達ちゃんといい子して寝るもんねー!」



話している間も、繋がれた小さな手をお互い離さなかった。


「みーくんすき!」


たぶん、これが私の人生初めての告白。



「僕も!僕もあーちゃんすきだよー!まーちゃんもすき!」



その頃からあなたは、梨磨が好きだったんだよね?



「みーくんのばかっ!」


「え?何であーちゃん怒ってるの?」



布団の中で、
私は初めての告白をして。


初めての嫉妬をした。




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