ホスピタル
「..何で梨磨の事も好きってゆうのー?」
「えっ?何であーちゃん泣くの?あーちゃん泣かないで?」
「うわあーっん。みーくんは梨磨が好きなんだーっ」
うわーんわーん
馬鹿みたいに泣いた。
この時から本気だったんだ。
小さい小さい3歳の私は
まだ小さい4歳の幹也を
困らせるだけなのに、
馬鹿みたいに泣いていた。
「えっとね?んっとね?僕あーちゃんもまーちゃんも好きだよ?だって大事なお友達だよ?ねっね?だから泣かないであーちゃん」
幹也はまだ恋を知らなかった。
幹也からしたら
梨愛と梨磨は大切なお友達で家族みたいなものだった。
「ううー?みーくん私も好きー?ひっく。本当ー?」
「好きだよー?あーちゃん好きだから泣かないで?」
幹也が繋いでいない手で
私の頭を撫でてくれた。
まだ小さい手で必死で私を励ましてくれた。