ホスピタル



「..何で梨磨の事も好きってゆうのー?」


「えっ?何であーちゃん泣くの?あーちゃん泣かないで?」


「うわあーっん。みーくんは梨磨が好きなんだーっ」

うわーんわーん


馬鹿みたいに泣いた。

この時から本気だったんだ。


小さい小さい3歳の私は
まだ小さい4歳の幹也を
困らせるだけなのに、
馬鹿みたいに泣いていた。


「えっとね?んっとね?僕あーちゃんもまーちゃんも好きだよ?だって大事なお友達だよ?ねっね?だから泣かないであーちゃん」



幹也はまだ恋を知らなかった。


幹也からしたら
梨愛と梨磨は大切なお友達で家族みたいなものだった。


「ううー?みーくん私も好きー?ひっく。本当ー?」


「好きだよー?あーちゃん好きだから泣かないで?」



幹也が繋いでいない手で
私の頭を撫でてくれた。


まだ小さい手で必死で私を励ましてくれた。


< 136 / 176 >

この作品をシェア

pagetop