ホスピタル



泣き疲れたのか、
みーくんの手に安心したのか、気付いたら朝だった。


「梨愛ちゃん梨磨ちゃん幹也ー。朝だから起きなさいよー」


「んー?おはようです」


「梨愛ちゃんは寝起きいいわねー。あらまた手ー繋いで寝てたのー?本当仲いいのねー」


「へへっ。私みーくん好きだもん!」


「このちびがいいのー?まあこれからも仲よくしてあげてね。ほれ、あと2人起こしてやって!あと少しでママくるからみんなでご飯食べるよー」



「あい!起こしまーす!」



なぜか2人で敬礼をする。


「みーくんみーくん!起ーきーてー!朝ですよー!」


肩をゆすったり、
ほっぺたをつんつんしてみたり、いつものように幹也を起こす。



「うー?朝ですか?」


「朝ですよー!みーくん起きた?」


「起きたー。あーちゃんおはよう」


「おはようみーくん!」



みーくんのおはようを
私が1番先に聞ける事が
すごくすごく嬉しかった。


だから3人の中で1番に起きて、1番にみーくんを起こす事は、絶対に譲れなかった。



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