ホスピタル


みーくんとの突然の別れ。

今日呼ばれたのは
その報告の為だった。



「帰って来る」

「すぐ会えるよ」


おばさんもみーくんも
最初からそう言っていた。

でもまだ6歳の私にとっては、少し離れる事ですら考えられなかった。


私達は毎日一緒だったから。


それが当たり前で、
それが何より幸せだった。

家族みたいなおばさん。
大好きなみーくん。


大切な2人と離れるなんてそんな日がくるなんて
想像もしていなかった。




──────


「よし!一旦中断!!ご飯冷めてるよ。先に食べちゃお食べちゃお」



おばさんの1言でみんなでご飯を先に食べる事にした。



だけど私は全くご飯が食べられなかった。



涙が止まらなくて、
お腹が急にいっぱいになって、
喉になんて通らなかった。



私の中はおばさんの1言で急に空っぽになってしまった。



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