ホスピタル



「えっ?みーくん!?本当にみーくんなの!?」



「そうだよ。まーちゃん!」



私達の中には3年前のみーくんしかいなくて、梨磨は全然気付いていなかった。



「幹也ー。先行かないでよ」


遅れておばさんもきた。




本当にみーくんが帰ってきた。



おばさんと2人で、
また隣の部屋に帰ってきた。



また私の隣に帰ってきた。


嬉しくて嬉しくて、涙がでた。



嬉しくてもこんなに涙がでるなんて初めて知ったよ。



「あーちゃんまた泣いてるー!!あーちゃん泣き虫だ!」



みーくんが涙をふいてくれた。




嬉しくて嬉しくて、
もっと私は泣けてきた。


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