ホスピタル
「わあー!!あーちゃんの部屋だ!」
「うん!そうだよ!!」
梨磨はリビングにおいてきた。
楽しそうにテレビを見ていたから。
「あのねあのね!私ずーっとあの写真飾ってるんだよ」
あの写真。
別れる前に撮った写真を
私は3年たってもずっと
大事に同じ場所に飾っていた。
その事を伝えたかった。
大事にしてるんだよって。ちゃんと飾ってるんだよって。
でも、
ずっと会いたかったんだよって
自分の気持ちを伝えたかったのかもしれない。
「わあー!本当だ!!俺も一緒の写真ずっと飾ってたよ。だからあっちでも毎日一緒だった!」
無邪気に笑う幹也が可愛かった。
私の気持ちは通じなかったけど。
「みーくん。会いたかったよ」
「俺もだよ?俺もあーちゃんとまーちゃんに会いたかった!」
私と梨磨は
いつでも2人一緒だった。
いつでも2人で1つだった。
でも、幹也には一緒にされたくなかった。
私は、
あーちゃんとまーちゃんに会いたかったじゃなくてあーちゃんに会いたかったってゆう言葉が欲しかったんだ。