ホスピタル



「みーくんにとって私って何?」



小学3年生でこんな事聞くなんて、私はませてたのかもしれない。


小さい頃は
梨磨よりずっと。


お洒落に関しては、
梨磨は小さい頃から凄かった。


だけど恋愛に関しては、
私の方が3人の中で
1番上をいってたんだね。


「え?あーちゃんはねー。俺の大事な幼なじみで特別な女の子だよ」



私は幹也にとって
単なる幼なじみでしかなかった。



だけど特別な女の子
ってゆー言葉が
私の宝物になったの。




「みーくんはね。私にとってね大好きな男の子だよ」



「俺もあーちゃんだいすき!!」




『だいすき』


この言葉が
こんなに切ないなんて
初めて知ったよ。



小学生でも本気の恋愛ができるんだよ。



子供だってね、
恋愛で泣いたり
切なくなったりするんだよ。




3年たってもね、
私の気持ちは変わらなかったよ。



再開できて幸せすぎて
全てに舞い上がってしまうところだった。



これから幸せな毎日が送れると、私は勘違いをしていた。


ただ普通に幹也に恋して
毎日一緒にいれるんだって


私はこの時
確かに梨磨の存在を忘れていた。
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