ホスピタル
「梨愛ー!!聞いて聞いてっ」
それは幹也が帰ってきて
1年程たった、小学4年生の時。
「なあにー?」
「あのねあのねっ」
梨磨の口から出た言葉は
思いもよらない言葉だった。
「梨磨ねっ。みーくんに恋しちゃった!!きゃー!梨磨の初恋だよーっ。内緒だよ!?梨磨と梨愛の2人だけの秘密ーっ」
先に好きになったのも、
ずっと好きだったのも、
........私なのに。
ずっと私が胸にしまってた言葉を梨磨はいとも簡単に口にした。
私の気持ちは梨磨は知らない。
ただ純粋に、素直に教えてくれただけだった。
だけど私の心は
すごくすごく
ズタズタだった。