ホスピタル
「みーくんさ!久しぶりに会ったらかっこよくなってるんだもん!優しくてかっこよくてみーくんは梨磨の王子様ー!!」
「王子様って。うん。みーくん優しいね!!」
「梨愛なんでみーくんが外国から帰って来た時すぐ気付いたのー?梨磨変わってて全然気付かなかったよ!!」
だって変わってなかったじゃん。
あの笑顔だけは。
「笑顔は幼稚園のままだったよみーくん」
「笑顔かー。私もすぐ気付きたかったなー!」
私がどれだけ
みーくんを好きだった
と思ってるの?
すぐにわかったよ。
大好きなみーくんだから。
「みーくんって好きな子いるのかなー?」
「わかんない。梨磨聞いてみなよー!」
「やあだー。恥ずかしい!!梨愛聞いてー!」
梨磨の好きな相手が
みーくんじゃなきゃよかったのに。
そしたらただの
可愛い妹だったのに。
「えー?私が聞くのー?」
「梨愛応援するってさっき言った!」
「わかったよー」
確かにそれは私も知りたかった。
だけどもう私は知っても意味はない。
もう私は頑張る事が出来ない。