ホスピタル
家を出た私は、
1人近くの公園にいた。
ベンチに座って1人で泣いた。
まだ私は小学生。
まだまだ小さな4年生。
それでも恋ってこんなに辛いよ。
知りたくなかった。
梨磨がみーくんを好きなんて。
「うぅー。ぅあーん」
聞きたくなかったよ。
「あぁー。うあぁあー」
嫌だ。
嫌だ。
嫌だ。
嫌だよ。
みーくんを取らないで。
とらないでー。
本気で梨磨が嫌いになりそうだった。
いっそ、嫌いになってしまいたかった。
何で梨磨はみーくんを選んだんだろう。
何で梨磨は私の妹なんだろう。
小さい頭でいっぱいいっぱい考えた。
無駄な事まで考えた。
──心が壊れてしまいそうだった。