ホスピタル
「あーってか!メアドとか聞いてもいいっすか」
急に立ち止まって真面目にそう言った拓也君。
なんだかおかしくて笑ってしまった。
「いいよ」
自然にうなずいていた。
「は?マジですか!?」
「マジですけど(笑)」
拓也君は驚いていた。
「やばい!やばい!やばい!何これ!?まじで嬉しい!!!」
こんなに喜んでくれるんだ。
私なんかで。
「えっとじゃあ赤外線で!」
拓也君は慌てて携帯をだした。
「はい。じゃあ私受信するよ」
「うん!うん!わかった」
−受信完了−
私の携帯に文字が浮かぶ。
男の連絡先をこの携帯に受け入れたのは幹也以外いなかった。