ホスピタル



「やっべー。嬉しすぎる」



「あはっ。そんなに?」


喜ぶ拓也君が可愛い。



「ってかーお互い君とかちゃんとかやめね?」


「そうだね。めんどくさい」


「じゃあ....梨愛って呼ぶ」


「え?何で照れてんの?」


からかってみる。


「うるせー。何か照れるよ!あーでもこれも嬉しい」


「呼び捨てしただけで?」


「梨愛、梨愛梨愛梨愛梨愛!!」

「何よ!」


「梨愛梨愛梨愛ーっ」


「だから何だよ!」


「梨愛って呼べて嬉しいの!他の男が梨愛って呼んでんの聞いた事ねーし」


「まあね。私男友達とかいないし」



「じゃあ俺第一号?」



そうだね。
幹也は幼なじみだし、
男友達じゃない。


「そうだよ」


「やっべー!よっしゃー!!」

道端で叫んで大げさにガッツポーズをする。


「いやいやいや!もう夜の12時すぎたから!近所迷惑」


小声で怒って、
軽く拓也を叩いた。



< 48 / 176 >

この作品をシェア

pagetop