ホスピタル
「やっべー。嬉しすぎる」
「あはっ。そんなに?」
喜ぶ拓也君が可愛い。
「ってかーお互い君とかちゃんとかやめね?」
「そうだね。めんどくさい」
「じゃあ....梨愛って呼ぶ」
「え?何で照れてんの?」
からかってみる。
「うるせー。何か照れるよ!あーでもこれも嬉しい」
「呼び捨てしただけで?」
「梨愛、梨愛梨愛梨愛梨愛!!」
「何よ!」
「梨愛梨愛梨愛ーっ」
「だから何だよ!」
「梨愛って呼べて嬉しいの!他の男が梨愛って呼んでんの聞いた事ねーし」
「まあね。私男友達とかいないし」
「じゃあ俺第一号?」
そうだね。
幹也は幼なじみだし、
男友達じゃない。
「そうだよ」
「やっべー!よっしゃー!!」
道端で叫んで大げさにガッツポーズをする。
「いやいやいや!もう夜の12時すぎたから!近所迷惑」
小声で怒って、
軽く拓也を叩いた。