ホスピタル
「梨愛。さっきまであんな笑顔だったのに、何で今はそんな淋しそうな顔してんの?」
何でそうゆう事を言うのかなこの子は。
「してないよ。元気だよ?」
拓也にしっかり笑ってみせた。
「変な笑顔はしなくていいって」
変な笑顔とは失礼な!!
「元から変な顔なんでー」
「いや、そーゆう意味じゃなくて!本当の笑顔だけが見たいって事。嘘の笑顔なんていらない」
やめて。
やめてやめてやめて
そんな事は言わないで。
私の全てを見透かさないで。
お願いだから、
私をこれ以上孤独にさせないで。
私の笑顔を嘘と呼ばないで。
「私の笑顔は嘘じゃないよ」
私は拓也を拒絶した。
これ以上何も聞いていたくなんてなかった。
自分がわかりたくない事をわからせられるようで。
どんどん孤独になるようで。
1人でなんか寂しくなった。