ホスピタル




「あっ今何時?」

そろそろお母さん
帰ってくる時間かな。


「今ー?3時半弱!」



「わかったよー。ありがとう」

もーすぐ店でるぐらいか。



「あっもしか用事ある?夜中だけど」


「何もないよ。もーすぐお母さん帰ってくるけど」



「あっまじで?帰った方がいいよな!?」



帰るって。
今の時間わかってんのかな。


「別にいいよ。それしもうとっくに終電ないよ?帰るにしても始発までいなよ」


「まじで!?いいのー?梨愛ちゃん優しい!」



別にそれぐらい普通でしょ?



「なんなら泊まってけば?帰りたい時に帰ればいいよ」


こんな楽しい空間から1人に戻るのが嫌だった。



始発で送り出してから
1人で眠るのが寂しかった。



「まじでー!?なんか楽しいじゃん!修学旅行みてー」


「やったねー!!今日はこのメンバーでお泊まりだあ」


「オールはいっぱいしてるけど、いざお泊まりってなんか初めてだよね。わくわくするーっ!!」



1番楽しそうだね、愛(笑)



「あー暑くて体ベタベタする!!」


「お風呂入っていいよ。着替え脱衣場に置いとくから」


「うわー!!何か女の家で風呂入るってドキドキする!!」


「何言ってんだよ隼人(笑)お前は女の家で風呂なんて慣れてんだろ!」



「梨愛ちゃんの前でそんな事言わないでー(笑)違うからね!梨愛ちゃん!決してやましい事はしてないから!」


「いや、別に気にしないから」


「ひでー梨愛ちゃん!まあ風呂借りるわ」



「わかったよー。ドアでて右の突き当たりだから」


はーい!
と言って隼人君はお風呂に消えた。

< 58 / 176 >

この作品をシェア

pagetop