ホスピタル



「梨愛が優しいから愛本当の事話す!」


「は?お前あたしらに何か隠してたわけ」


「まーまー!聞こうよ朝美」

「聞くけどー」


愛は私達に何か
隠し事をしていたらしい。


「えーっとですねえ!!愛こー見えて、結構片想いしてんの。前朝美とさー朝美の彼氏とみんなで遊んだじゃん?そこにいた空が好きなの」


「はー!?あいつはやめろって言ったじゃん。相当な遊び人だし何よりあいつ本命いるってば」


空?あー前朝美と愛が話してた男の子か。確か、黒髪でおとなしそうですごい顔の整ってる男の子。あれで遊び人?やっぱり人ってわからない。



「あーもう!だからずっと言えなかったんだってば!わかってるよそんな事。空に彼女がいる事ぐらい。それでも何人もの女と関係持ってる事ぐらい!」


「じゃあなんでだよ。あいつだけはやめろよ愛」



あれ、ちょっと待って?
空?あれ空って名前。
あれあの顔って..。


「ねえ愛。ごめん空君の顔、もう1回見せてもらっていいかな」


「あっうん。ちょっと待って」


携帯開いて画像を探す愛。

朝美はずっとイライラしている様子。



「梨愛。あった。この黒髪の男の子だよ」


...やっぱり。
前は何も気に留めてなかったから全く気付かなかったけど。やっぱりそうだった。


「愛。空君の彼女って、私達と同じ学校だよね」


「そうなんだよね。相田紗々花先輩」


相田紗々花-アイダササカ-

私のよく知ってる先輩。
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