ホスピタル
「ただいまー」
ドアから顔を出したお母さん。
「おかえりなさーい。お仕事お疲れさま」
「ありがとうね梨愛。皆さんいらっしゃい」
お母さんが帰ってきた。
疲れて帰ってきたはずなのに、仕事に行った時のまんまの綺麗なお母さん。
やっべーやっべー!!
後ろから聞こえてくる言葉。
「お邪魔してまーす!梨愛ちゃんのツレの隼人っす。お仕事お疲れさまです!まじで綺麗っすね!!」
「ふふっ。ありがとう」
「やっべー!!まじで可愛い!ってか若くないっすか!?」
「あら。嬉しい事言ってくれるのね。じゃあ何歳に見える?」
「うーん。23!!絶対お母さんじゃなくてお姉さんでしょ」
「ふふっ。私もう36のおばさんよ?」
「はー!?見えねー!!36でも全然いける!」
「ふふっ。自信着くわね」
隼人君お母さんに釘付け(笑)
「おい!てかお前らも固まってねーで喋れよ!」
「あっ。お邪魔してます。悟っす!綺麗すぎて驚きました」
「そんな事ないわよ?隼人君も悟君も誉めすぎよ。ありがとうね」
ふふって可愛く笑うお母さん。
「お邪魔してます!拓也です。お仕事お疲れさまでした。梨愛さんとそっくりですね!」
「みんな礼儀正しいのね。梨愛みたいに私若くないけどね」
「いやいや!十分若いですよ!!ってか名前なんてゆーんすか?」
隼人君、人のお母さんナンパですか?(笑)
「亜梨紗よ」
「じゃあ亜梨紗さんですね!!亜梨紗さんって呼ぶっす!」
「俺も俺もー!」
「あら。若い子に呼ばれるなんて嬉しいものね」
お母さんも上機嫌だ。
よかったよかった。