ホスピタル



「ふぉーっ。気持ちよかった〜!」


愛と里美ちゃんが戻ってきた。



「あら、愛ちゃん!!」


お母さん愛見つけて嬉しそう。

ちょっとジェラシー(笑)



「あっ!!ママ!お仕事お疲れさま〜っ」



お母さんに飛び付く愛。


何か本当に親子みたい。



「ふふっ。ありがとう。愛ちゃんが来てくれて嬉しいわ」



お母さんにこにこだ。



「あっお邪魔してます!」


「どうも、初めましてー。可愛らしい子ね」



「いや、ウチなんて全然!!」


「謙遜なんていいのよ。本当の事なんだから。あら?今日はあーちゃんいないの?」


あーちゃんとは朝美の事。


「うん。今日は朝美いないんだよね」


「そうなのー。あーちゃんとも会いたかったわー?また近々あーちゃんも連れて来てね」



「うん、わかったよ!」



次のお母さんの休みの日にでも愛と朝美連れてこようか。



「ねえママー!!今日も指名いっぱいだった?」


愛はお母さんにベッタリ。

「んー?程々よ。あの店料金高いし。この不況でくる人なんてなかなかいないわ」

「嘘つけー!不況でもママにはお客さん絶対いっぱいいるし!!」


「それならいいんだけどね」


「若いイケメンも来る!?」


またイケメンか、この子は(笑)



「おじさんがほとんどよ。私の店はキャバクラじゃないし。私も年が年だからね。でも今日、愛ちゃんが好きそうなお客様が新規で来られたわよ」



「まじでー!?超見たい!!」



「ふふっ。でも愛ちゃんには同じ年齢ぐらいの男の子がお似合いよ」



「えー。愛年上でも20代なら全然いけるし!!」



お母さんのお客さんに興味持つなよ!!



「愛を愛してくれてる人なんて近くにいるかもしれないよ」



「はー!?誰よそれ!言ってみなさいよ梨愛!!」



「別にいるかもしれないって話だから!お母さんのお客さんに興味持つなって事」




「だって愛が好きそうなイケメンって興味あるじゃーん!」



あー悟君が可哀想すぎる。

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