ホスピタル



....30分後。


既にみんなは爆睡中。



早いんだから。


疲れてたんだろうな。



私は寝れる気がしない。



..喉乾いたな。



客室から出て
リビングへ向かう。



冷蔵庫から、
水を手に取った。



あっココア。



ココアを見たら無性にココアが飲みたくなった。



「ふーっ。あら梨愛。まだ起きてたの?」



ソファーに座ろうとしたらお母さんがお風呂からあがってきた。



「お母さん。もう寝るよ」



「そう。疲れてるんだから早く寝なさいね。みんなは?もう寝たの?」



「もうすっかり。みんな疲れてたんだね」



「そうね。ゆっくり寝かせてあげなさい」



「うん、そうするよ」



「あら?じゃあそのココア梨愛が飲むの?」



ココアが目についたらしい。



お母さんにも私がココアを飲む事は疑問だったらしい。



「そうだよ。今日はすごく飲みたくなったの」



「そう。梨愛が水以外飲む所なんて私でも初めて見たかもしれないわね。貴女小さい頃から水しか飲まなかったから」



「梨磨は私と違ってジュースばっかり飲むよね」



「そうね。好みも性格も正反対な双子なんだから!」


「あははっ。本当私達正反対だよね」



「私はそれでも仲が良くて嬉しいわ」



「梨磨は私だから。梨磨は元気な私。片割れだから2人で1つなの」



「そうね。貴女達は足して二で割ったら丁度いいのかもしれないわね。梨愛はいい子すぎるから。お母さんたまに心配になるわ」




そんな事考えてたんだお母さん。



心配かけてごめんなさい。


心配かけないようにってしていた事が逆に心配かけていたんだね。


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