ホスピタル

ほんとのこと




目が覚めた。


携帯を見るともう2時すぎ。



あれから寝てしまったらしい。



みんなはまだ夢の中。



「お母さんおはよう」


リビングに行くと、
もうお母さんが
ご飯の準備をしていた。


「おはよう梨愛。ご飯7人分作ればいいわよね」



「うん。ありがとうお母さん」



お母さんの目、
今日も腫れてる。


梨磨が事故に合った日からお母さんは私に隠れていつも泣いてるようだった。


目が腫れてるから
すぐわかるんだけどね。



「今日わねー。お母さん気合い入れちゃった!トマトのパスタにしようと思って」


いつもの様に
ふふって笑うお母さん。


「やった!お母さんのトマトパスタ大好き!!」



「ならよかったわ。パスタなら皆食べれるかしらって思ってね」



「おいしいから絶対みんな驚くよ!お母さん私も手伝う」


「あら。ありがとう梨愛」



「そろそろパスタいいよね?お皿に移すよ」


キッチンタイマーを見てそう言う。


「ありがとう梨愛。トマトソースもそろそろ出来るから」


隣でトマトソースを煮込むお母さん。


お母さんは手間をかけても何でも手作り派だから、どの料理もすごくおいしい。


ピピピピッ


キッチンタイマーが鳴った。



7人分のパスタを
お皿に均等になるように移す。



「あーいい匂い!お腹空いてきたわー」


「お腹空いたね!早く食べたいな」


「梨愛味見してみて!」


「やった〜。是非味見する!」

お母さんがスプーンを渡してくれる。


「おいしい!!お母さん天才」

「ふふっ。ならよかったわ。嬉しい」



おいしいソースに
食欲が一気に増す。



ソースをかけて、
パセリをまぶして完成。



「あー美味しそう!じゃあお皿並べたらみんな起こしてくるね」



「そうしてくれる?熱くなきゃ美味しくないしね!」


「うんわかった!!」



机にお皿を並べて、
スプーンとフォークを添えて


私は客室に戻った。



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