ホスピタル




「いいよ、お母さん。私が洗っとくから。お母さんお仕事の準備あるでしょ?いいよ家事やらなくて。美味しいご飯ありがとう。夜ご飯も大丈夫だよ!自分で適当に作っとくから」


「いいわよ梨愛。親に気使わなくていいのよ。お母さんの仕事なんだから」



「気にしないでってば!準備しないと遅れちゃうよ?今日も送迎7時に来ちゃうんでしょ?家の事は気にしなくていいから!お仕事頑張ってね」




「本当にいいの?ごめんね梨愛。いつもいつも迷惑かけて」



「全然いいよ!迷惑なんて思った事ないから。私から言ってる事なんだからお母さんが重荷に感じる事ないんだよ」



「ありがとう。ありがとう、梨愛。じゃあみんな、くつろいでいってね」



やっとわかってくれた。


これぐらいは私がやらないと。


全然苦になんてならないし。



お母さんは自分の部屋に行った。



「じゃあ私お皿洗っちゃうからみんなはテレビでも見ててね!」



「俺も手伝う」


「いいの?拓也。ごめんね。ありがとう」



いち早く声をかけてくれるのはやっぱり拓也。



「愛も愛も!!じゃあ愛お皿拭くよ!」


「ウチもお皿拭くー!」



「俺らは!?俺らにも仕事ちょうだい!昨日と今日まじでお世話になったから!」


「みんなありがとう」



「あっ!おい隼人!!洗濯物乾いてんじゃね!?俺らあれたたもうぜ!」



「そうだな!やったろうぜ!これこそ本当の主夫ってやつだ!!」



ぎゃはははっ


隼人君と悟君は大笑い。



2人で洗濯物を取り込んでくれた。



本当みんなに感謝だ。



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