ホスピタル



着替え何着とこう。



みんなが帰る時はやっぱり送っていきたいし、部屋着はだめだな。



考えた結果、
無難にTシャツと
半ズボンをタンスからだす。



「じゃあみんな着替えといてね。狭くて本当申し訳ないんだけど。じゃあ私出るから」


「全然狭くないから。わかった。着替えとくな」


拓也の淡々とした喋り方。


大人っぽくてこれはこれでいいかもしれない。



私は部屋から出る。



コンコン



「入るよ〜?」


着替えてないのはわかっていたけど、一応ノックをして声をかける。



「は〜い!」



愛の元気な声がしたから部屋に入った。



「待たせてごめんね。じゃあさっさと着替えちゃおうか」



みんなで服を着替える。



着替え終わってからも、
里美ちゃんは興奮気味に
部屋を見回って
中々出ようとはしなかった。



「里美!もう出るよ!!」


愛が里美ちゃんに一喝。



「名残惜しいけどわかったよー」



里美ちゃんも渋々部屋から出た。



リビングに戻ると、
もう男の子達は座っていた。


その隣には不器用ながらにしっかりたたんである幹也の服。



どうせ洗うんだから別によかったのに..。



でもこーゆう所でも
みんなの育ちのよさが見てわかる。



「梨愛ちゃんこれ着替え!クチャクチャでごめんけど、本当ありがとな!!」


「全然いいよ。たたんでくれてありがとう」



「これぐらい普通だろ。なあ?」


拓也がさらっと言う。


「だよな!当たり前だ」


いやいや、出来ない子は普通に出来ないから。



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