ホスピタル
「でも愛、話戻して悪いけど。本当に空君の事は諦めた方がいい」
ささちゃんと空君は
絶対に離れられない。
いくら空君が遊んでたって2人は本気で愛し合ってて私でも2人の永遠は信じてる。信じれる。
「うん、わかってるよ梨愛」
「愛ごめん。キツい事言って」
「ううん。ありがとうね朝美。私の事思って言ってくれて嬉しかった。今言ってたのは愛のちょっとした強がりで最後のわがまま。愛ちゃんと忘れるよ」
愛はささちゃんに憧れてるもんね。ささちゃんは中学からずっと、変わらずにみんなの憧れ。そんなささちゃんに愛も憧れていた。
「愛。辛かったね。空君がすきで、でもそれと同じくらいささちゃんに憧れてささちゃんが好きだったんでしょう?」
「なんで..。なんでわかんのー?愛今、悪者だったのにっ。憧れの先輩より男をとる最低な人間なのにっ」
なんで同じくらい先輩好きで辛かったってわかんのー
その言葉を叫んで
愛はわんわん泣いた。
「愛わかるよ。私わかる。愛の気持ちすごくわかる」
愛の気持ちがすごくわかった。怖いぐらいわかってしまった。
「は?なんで梨愛まで泣いてるわけーっ?」
朝美が騒ぎだす。
「え?私泣いてる?」
私はいつの間にか泣いていたらしい。
とても愛の気持ちがわかるこの状況で私は彼女に自分を重ねてしまっていたらしい。
「泣いてるよー!なんで2人とも泣くわけー?朝美も泣くーっ」
本当に朝美も泣き始めた。
3人で一目なんか気にせず教室の真ん中でわんわん泣いた。
なんだか心が少し、
すっきりした気がした。