大好きが溢れるまで



中学2年、6月下旬。




移動教室も終わって、みんな疲れてる中。
容赦なく、期末テストはやってきた。
結局、飯田と写真撮れなかったけど、学年全員で撮った写真は絶対買うって決めた。
それが唯一、一緒に映ってるんだもん。

移動教室は予想通り、全く話さなかったけど、わざと近くにいったりはした。
飯田と話せないから、あんま楽しみでなかったけど、やっぱりすっごく楽しかったの事実。



期末テストまで、あと1週間。
そんな時、急に中根からメールがきた。

勉強中だった手を止めて、携帯をとってみると、そこには信じられない内容がかかれてあった。




「…えぇぇぇぇえええ!?」



叫んだ後、お母さんにうるさいって注意された。
叫ぶのも無理ないと自分に言い聞かせて、もう1度メールを確認する。


そこには"飯田の好きな人がわかった"とかかれてあった。


私の鼓動は、今までにないくらい早まって、聞きたくないと心が否定していた。


「そんな情報いらないよ…」



そう言いながらも中根に"誰だったの?"と返すと、すぐに返事は返ってきた。
鳴り響いている携帯を手にする事ができず、苦戦してる時。
夕飯だよーってお母さんに呼ばれたため、私はその場を後にした。






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