大好きが溢れるまで



夕食を食べた後、私はメールを知らせる携帯を手にとった。
恐る恐る受信箱の中、中根のメールを開いた。




「…へ?」



その内容は私の頭を真っ白にさせた。
と同時に、また私の鼓動を早くさせて、心はまた違うモヤモヤでいっぱいになった。



"智樹の好きな人は、仲井!お前だよ"


そう書いてあったのは、夢…じゃないよね?
これは、現実だよね?
そう思って、典型的に頬を引っ張ってみた。



「い、いったい!」


夢…じゃないけど…。
これは、ドッキリってやつかな?
そう思って中根に聞いてみるもすぐに返事は返ってくる。


"ドッキリじゃない。嘘じゃない。現実です、事実です"


メールだから少し寂しく感じた文章も、今の私は気にしない。
ただ、ただ、幸せな気持ちでいっぱいになった。



だけど、中根と話しを続けていくと…このままじゃ、いけない。
そういうことになって、また話しあうことになった。


いつもの公園で。





< 15 / 17 >

この作品をシェア

pagetop