大好きが溢れるまで
夕食を食べた後、私はメールを知らせる携帯を手にとった。
恐る恐る受信箱の中、中根のメールを開いた。
「…へ?」
その内容は私の頭を真っ白にさせた。
と同時に、また私の鼓動を早くさせて、心はまた違うモヤモヤでいっぱいになった。
"智樹の好きな人は、仲井!お前だよ"
そう書いてあったのは、夢…じゃないよね?
これは、現実だよね?
そう思って、典型的に頬を引っ張ってみた。
「い、いったい!」
夢…じゃないけど…。
これは、ドッキリってやつかな?
そう思って中根に聞いてみるもすぐに返事は返ってくる。
"ドッキリじゃない。嘘じゃない。現実です、事実です"
メールだから少し寂しく感じた文章も、今の私は気にしない。
ただ、ただ、幸せな気持ちでいっぱいになった。
だけど、中根と話しを続けていくと…このままじゃ、いけない。
そういうことになって、また話しあうことになった。
いつもの公園で。