暴走族×お姫様

男たちから助けてくれた人

フープピアスをした男が


歩いてくる。


するとピアス男が


「そんなとこで、何やってんの?」


とニコニコとしながら話かけてきた。


「なんだこのチビ!?」


「そんなとこで、女の子一人に何人もたかってなにやってんのって―・・・」


って―・・?



「言ってんだよ!!」


と近くにあったゴミ箱をけった。 シーンとなったその場に、一人の男の子がやって来た。


ゴミ箱をけった男の子の横に立つと私をつかんでいた男が、パッと手をはなした。


ゴミ箱男(←勝手に命名)のとなりに立った人は、マイペースそうで、すごいオーラーが漂っていた。


ゴミ箱男はその男の人になれなれしく声をかけた。


「あっ 千里来たんだ。 龍馬は?」


「寝てた・・・」


「そう」


「なぁ千里・・・追っ払ったほうがいい?」


「そう・・・だな」


「おい!そこの女!」


一瞬、だれに声をかけているのか分からなかった私は、


「うへぇ?」


と変な声で答えてしまった。


するとゴミ箱男は、鼻でククッと笑った。


カチンとした私は、ゴミ箱男にギラン!とにらんだ。


すると千里くんが


「逃げて・・・」


と言った。私はわけが分からなく、そのままその場で立ち尽くしていると、またゴミ箱男が


「早く学校へいけよ」


と左耳につけたイヤーカーフ2つをゆらしながら相手を見ながら言った。


「分かったよ。でもどこの学校のひと?それだけ教えて?」


「・・・学園」


「へ?」


私は聞き取れなかったので、また 頭に?マークを浮かべていると、千里くんが言ってくれた。


「白桜学園」

今度はちゃんと聞き取れた私はびっくりした。だっておんなじ学校だったから―・・・
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