世間知らずの姫様×吸血鬼
「ここですわっ。」




「ガチャッ」



カレンの背中で見えなかった景色を、

カレンの背中から視線をはずし、


カレンより前に出てみる。



「すごい・・」




とても長い机。たくさんのイス。




こんなにひとはいるのかな・・・・。







『普段は居ないと思うわ。毎日この部屋にたくさんの人がくるとは思えない。


 だから、ここを食べる部屋として使っているんだと思うわ』




頭のなかに響き渡る声。




そうなのか・・・。と妙に納得できる言葉を聞いて、





「榛名?どうした」






蓮の存在にやっと気づいた。
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